消費市場としての期待が高まるインドへは日本企業による進出が相次いでいる。特に近時は、単独での新会社設立や合弁形態による進出のみならず、M&Aを通じたインド進出や事業拡大も有力な手段となっている。インドのM&Aを成功させるためには、一般的な外資規制や会社法制の知識のみならず、M&Aの実務において何が問題となるかを把握することが不可欠である。さらに、インドに進出した日本企業を悩ますのが、複雑なインドの労働法と権利意識の強い労働者の管理である。
本講演では、インドにおいてM&Aを行う際の実務上の留意点を解説した上で、進出後に留意すべきインド労働法の概要と労務管理のコツを考える。さらに、国会において審議中のインド新会社法案のポイントも解説する。
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